ゲド戦記 こわれた腕輪 & さいはての島へ
映画を見て原作が読みたくなったので、こわれた腕輪とさいはての島へを読んだ。想像していたようなわくわく、どきどきの冒険物語とはまったく異なり、登場人物の心の葛藤、苦悩、喜びなどが中心となる。だから物語は静かに進行し、冒険物語だと思って読んでいくと、さらっと通り過ぎてしまい、あっさりと終わってしまう。結局どういう話だったの? なんてことになってしまう。
またあとでじっくり読んでみよう、という気持ちで読み終わる。
映画との関連でいうと、ゲドはハイタカの真の名であり、それを知っているのは6人しかいなくて、アランを連れて久しぶりに訪ねてきたハイタカに「ゲド」と呼びかけたテヌーはそのうちの一人、なんてことがわかってよかった。